呉市の大和ミュージアム隣にあります『海上自衛隊呉史料館 てつのくじら館』。
日本で唯一実物の潜水艦を陸上展示してあり、内部を見学できる貴重な施設です。
てつのくじらとは、潜水艦の比喩で『あきしお』を鉄の鯨と表現しております。
資料館の中は、海上自衛隊の資料がいっぱいというより、潜水艦の資料、掃海艇の資料、機雷の資料などがメインとなっております。
また、この記事では館内にある『あきしおカレー』の紹介や、呉は観光地なので他に遊びに行く時間を確保できるように、大体の所要時間、アクセス、駐車場などの情報も載せておきたいと思います。
Contents
てつのくじら館(資料館編)
館内は潜水艦『あきしお』の真下から入館します。
潜水艦へは、3Fに連絡通路がございますので、まずは資料館から見学して下さい。
1F・海上自衛隊の歴史や『あきしおカレー』のあるカフェ
海上自衛隊の歴史が年表で展示されております。
1889年呉に鎮守府が設置された事が、呉の軍港の街としての始まりですね。
鎮守府とは?
鎮守府は、かつて日本海軍の根拠地として艦隊の後方を統轄した機関。その前身は1871年に兵部省内に設置された海軍提督府である。 各鎮守府は、所轄海軍区の防備、所属艦艇の統率・補給・出動準備、兵員の徴募・訓練、施政の運営・監督にあたった。
引用元:Wikipedia
また、3Fまで見学した後に通るルートになりますが、SHOPとCAFEも1階にございます。
SHOPでは、てつのくじら館オリジナルグッズや自衛隊グッズ、呉のお土産品などが販売されており、CAFEでは、あきしお第10代艦長認定の「あきしおカレー」など、てつのくじら館限定の食べ物や呉名物が販売されております。
見学後に立ち寄れってみて下さい。
潜水艦をイメージした見た目もかわいくて、程よくスパイシーなカレー!!
美味しいですよ~!!
2F・掃海艇の活躍
2Fは機雷の実物、掃海艇の種類や掃海の方法などが詳しく展示されてます。
(写真は遠隔操作の海中ロボット)
機雷の実物。
機雷とは、海上、海中、海底などに仕掛ける海の地雷だと思ってください。
潜水艦を爆破する為の軍事兵器です。
また、この機雷を除去する船が、掃海艇になります。
こちら『はつしま型掃海艇22番艇あわしま』で使われたフロートです。
この浮き輪を目印に掃海作業をしている場所を把握できます。
こちら『はつしま型掃海艇12番艇ははじま』のフロート。
3F・潜水艦艦内の様子
こちらのフロアは、潜水艦の生活を体験できたり、潜水艦の歴史や技術を学べたりできます。
こちらは『あきしお』の切断模型。
艦内の様子が細かく分かります。
当時の食事を再現した食玩の展示。
割と現代と変わらないメニューですね。
因みに、海軍でカレーが食べられるようになったルーツは、海の上でも曜日感覚を失わないようにと、毎週金曜日に出されていた事がルーツと言われています。
シャワールーム。
海では貴重な水の為、毎日シャワーは浴びれなかったそうです。
潜水艦から脱出するときの服。
水圧に負けないように設計された防護服です。
てつのくじら館(実物あきしお館内編)
こちら『あきしお』への入り口。
3F資料館に連絡通路があります。
潜航と浮上のしくみ。
潜水艦が潜航できるのは、ベント弁を開放して艦の浮力を与えるバラストタンクに海水を注水し、浮力を落とすことで潜航できます。
潜水艦あきしおは、全長76m、重さ約2200tなので、これを沈ませるためには相当量の水量がいる事でしょう。
こちらベッドです。
潜水艦は、無駄なスペースを極力無くさないといけないので、ベッドは3段式になってます。
3Fの展示コーナーには、体験できるベッドもありますので、そちらで体験してみて下さい。
とっても狭いですよ(;´∀`)
(3F展示室のベッド)
艦長室。
艦長室もとっても狭いです。
本物の操舵席。
外は海中で暗く、全く方向は分からないので、計器と指揮官の指示を頼りに操縦します。
素人ではどの計器が何の役割をしているのか、全く分かりませんでしたが『本物の潜水艦の操舵席』なので一つ一つのボタンやレバーなど、とても興味深かったです。
見学所要時間・アクセス・駐車場
見学所要時間
食事を別として1時間~1.5時間ぐらいです。
アクセス
車の場合は、広島駅から23Km約30分
電車の場合は、広島駅から約1時間7分です。(呉駅からてつのくじら館まで歩いて7~8分含む)
駐車場
大和ミュージアムと共用の駐車場で、大和ミュージアム施設すぐ隣に有料駐車場(1時間100円、285台)があります。
まとめ
- 遊べる年齢:小学校高学年~大人
- 遊べる時間:1~2時間
- 施設利用料:無料
- 駐 車 場:あり(有料)
- 授 乳 室:ー
- おむつ替え:あり
- ト イ レ:あり
- 雨 の 日:〇
- 喫 煙 場 所:ー
- お出かけ日:2019年7月
- 公 式 H P:https://www.jmsdf-kure-museum.go.jp/
てつのくじら館は、見て、触って、体験できる貴重な施設。
潜水艦の実物展示はとても貴重です。
てつのくじら館のコンセプトは、海上自衛隊の有する資料の展示・保存等を通じて、海上自衛隊員の教育及び、広く国民一般等への広報活動により海上自衛隊に対する理解の促進並びに地域との共生に貢献することを目的としています。
無料でここまで展示して下さってる事に感謝しかありません。
ぜひ、大和ミュージアムと一緒に遊びに行ってみて下さい(*^^)v